関わりたくない人に出会ったときの対処法3選

 あなたはこれまで「もう関わりたくないな」と思った人はいませんか?あるいは最初は好印象だったものの、相手の本性や短所が分かったことにより、その人のことを嫌いになってしまったという経験がある方もいるのではないでしょうか?
 今回はもう2度と関わりたくない人と出会ったときの対処法について3つご紹介いたします。本記事を最後まで読んでいただくことで、今後の人間関係での悩みが少しでも軽くなればと願っています。
 なお、本記事は下記の書籍を引用していますので、ご理解の程よろしくお願いいたします。

引用

なぜか「好かれる人」と「嫌われる人」の習慣/野呂エイシロウ
人間関係をリセットして自由になる心理学/DaiGo
目次

そもそも関わりたくない人とは?

 そもそも関わりたくない人というのは千差万別です。ある人にとってはとても気が合う人であっても、他の人からすれば相性が悪く関わりたくない人になったりするものです。「262の法則」というものがあります。どんな組織にでも自分に対して「好意的な人2割・どちらでもない人6割・好意的ではない人2割」がいるという法則です。つまりどれだけの人格者であっても2割には嫌われてしまうということになります。
 これは余談になりますが、思い返せば僕自身も学校や前職の人たち全員から嫌われていたと思って悩んでいた時期が長かったのですが、もしかしたら本当に僕のことを嫌っていた人は全体の2割だけだったのかもしれません。嫌っていた2割の人たちにばかり目を向けて、好意的な2割の人たちのことが見えていませんでした。そのことにもっと早く気が付いていれば生きやすかったかもしれません。現在は好意的な2割の人たちに目を向けられるようになっていますので、かなり人生が明るくなりました。

引用

「262の法則」「パレートの法則」で心がラクになる【人間関係や仕事の成績で悩むあなたへ】
https://jp.indeed.com/career-advice/career-development/262-laws

 しかし学校や会社など、どんな組織においても「明らかに2割以上に嫌われている人」という「関わりたくない人」は存在するものです。関わりたくない人の対処法の前にまずは関わりたくない人になりやすい人の特徴について3つご紹介いたします。

他人を見下す人

 あなたは見下してくる人と仲良くなりたいと思いますか?おそらくほぼ全員が「NO!」と答えるはずです。他人のことを見下してくる人と仲良くしたいとは思わないです。ですが、学校においても職場においても他者を見下して自分を優位な立場に立たせようとするいわゆる「マウントをとる」人が存在します。


 他人を見下していると、見下された本人はもちろんのこと、見ている周りも気持ちのいいものではありません。自分が見下されるターゲットにならないように周囲の人は見下す人と関わらないようになるものです。

ネガティブな人

 世の中には様々な性格の人がいますが、何をするにしても後ろ向きな性格の人がいます。「どうせ上手くいかない」「頑張るだけムダ」といったネガティブな人も関わりたくない人の特徴といえます。問題なのはネガティブな感情というのは他の人にも伝わってしまうということです。それが広がり切ってしまうと組織全体がネガティブな気持ちになってしまいます。ネガティブな気持ちは組織のモチベーションに直結しますので、特に会社の業績において悪影響をもたらします。
 前向きな気持ちの人はネガティブな人から離れようとします。こうして周囲の人から避けられた本人はさらにネガティブな気持ちになるという悪循環を繰り返してしまいがちです。どこかでこの悪循環を断ち切らないと「組織のお荷物」という烙印を押されてしまうのです。

感情的に怒る人

 人が生きている限り理不尽な思いをすることは誰にだってあります。しかし、その都度感情的に怒鳴ったり、誰かに当たり散らしている人は関わりたくない人の最大の特徴です。感情任せに怒りをあらわにする人は本人にとってはストレス解消になるかもしれませんが学校や職場から信用されることはありません。

特に職場や取引先で感情的になってしまったら最悪解雇される可能性だってあり得ます。しかし日本は特に正社員を解雇するのは難しいです。そのためどこの組織にも解雇することが難しい「問題職員」がいるのです。

 以上をふまえて、こういった関わりたくない人に出会った場合、どのように対処すればいいかご紹介いたします。

関わりたくない人に出会ったときの対処法

「他人は他人、自分は自分」だと思う

 アドラー心理学の中に「自分の課題と相手の課題を分離しなくてはいけない」というのがあります。自分の気持ちは自分の問題であり、他人の気持ちは他人の問題なのです。これが他人の気持ちを自分の問題だと思ってしまうと人間関係で悩むきっかけとなってしまいます。
 もし他人の感情に振り回されて傷ついた場合、あなたは完全に被害者です。特に上司の理不尽さに苦しんでいる人は大勢います。そういう人は「自分が相手に合わせないと悪い」という真面目な人が多いです。そういう人はまず「自分だけが相手に合わせるのはおかしい」と思うようにしましょう。
 そして、自分の意見をはっきり伝えることも大事です。自分の意見を言わず何となく賛同することによって相手は同じ気持ちをもっていると期待されてしまい、そして期待に応えられないと裏切られたと思われてしまうのです。
 関わりたくない人との関係を避けたいのであれば期待を抱かせないことが重要なのです。

・自分の意見をはっきり相手に言うことで、相手に期待を抱かせなくさせることが大事である。
・相手に期待されて応えられないときに人間関係のトラブルが生まれてしまう。

周りに相談する

 関わりたくない人とトラブルになっている人は周りに相談せず自分の心の中で我慢していることが多いです。それは「周りに迷惑をかけたくない」「みんなが我慢しているんだから自分も我慢しなくては」と耐え続けています。もし現在そのような気持ちで周りに相談しないで関わりたくない人との人間関係で悩んでいる方に悲しいお知らせがあります。その耐えて続けている先に幸せはありませんし報われる確率は限りなく低いです。おそらくその先に待っていることは「何で自分はこんなに長い期間耐え続けてきたのだろう」という後悔と時間を無駄にしたような感覚に陥る可能性が非常に高いです。それに加えて、もしそのことが原因で精神的に病んでしまった場合、完治するのに何年もかかります。カウンセリングを受けたり薬を飲みながら長い時間をかけて治療をしていくことになるのです。あなたにそんなことをしている時間はありません。


 僕自身がそうでした。前職で上司からのパワハラ・モラハラに何年も耐え続けたことによりうつ状態となってしまいました。それについて「うつ状態になるまで耐え続けて本当に良かった」と思ったことは一度もありません。もちろんそのことによって世の中に理不尽なことはあること、全員に好かれることはないなど学んだこともありました。しかし、その勉強代はかなり高くついたと思っています。
 まずは周りに相談しましょう。特に学校であれば先生に、職場であれば上司に相談するのがよいです。もし相談しても誠実な対応をしてくれない場合は転校や転職することも考えましょう。心身を病むことに比べれば周りに相談することは恥ずかしいことではありませんし、環境を変えることも大したことではありません。環境を変えることも視野に入れて、勇気をもって周りに相談しましょう。

・関わりたくない人との関係にトラブルが生じた場合は周りの人に相談しましょう。
・誠実な対応がなければ転校や転職など環境を変えることも考えましょう。

今後関わりたくない人と付き合わない行動をしていく

 関わりたくない人と出会った場合の対処法として最も効果的なのは、その人と今後関わらないような環境に身を置いて、付き合っていかないような行動をとることです。実際に僕もパワハラ・モラハラしてきた上司たちから距離をおいたことによって精神的に気が楽になりました。そして、それまでの環境が自分には合わなかっただけのことで自分がダメだったわけではないということにも気づかされました。
 関わりたくない人と付き合わない行動をしていく最も効果的な方法は物理的に距離をおく、つまり今住んでいるところから引っ越しをして違う場所に住んだり、離れた街に転居することです。もちろんそのようなことをすぐにできる人は少数でしょう。ですが、本気で関わりたくない人と離れたいと思うのでしたら思い切りのよさも大事になってきます。
 ここで一番やってはいけないことがあります。それは「関わりたくない人と仲良くする」ことです。先ほどもありました「262の法則」のとおり、2割の人には好意的に思われません。その人たちと無理やり仲良くなってもまた新たに好意的でない人があらわれてストレスが増えるだけです。合わない人、関わりたくないと思った人とは無理に付き合う必要はありません。少しずつでいいので、関わりたくない人と距離をおくようにしましょう。

・関わりたくない人とは物理的に距離をおく。
・関わりたくない人と仲良くしようとすることが一番やってはいけないこと。

 以上が関わりたくない人に出会ったときの対処法3選でした。
 かつて「我慢はよいこと」が常識だった時代もありましたが、今はそんな時代ではありません。むしろ人間関係を我慢し続け、そのことが原因で自ら命を絶った人を知っています。そうなる前に早急な対応をして、快適な日常生活を送っていきましょう。どれだけ立派な学校に通っていても、安定した会社に勤めていても自分の命を守ることが最優先です。
 本記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次